FCカードについて
スタンド業界で問題になっているFCカード問題。
FCカードというのはとどのつまり給油代行カードで、給油したスタンドに手数料を払う代わりにそのカードを発券した店が顧客紹介料としていくらか頂く、というシステムです。
それだけ聞くと何の問題もない、まあWin-Winの関係に思えるでしょう。
問題は給油したスタンドの手数料の安さにあります。
どれ位安いのか。仮にお客さん全てがその給油代行カードで燃料を購入するとします。
すると9割以上のスタンドが廃業するかしないかの瀬戸際に立たされます。
という程度には安いです。
ちなみにうちでいうと、粗利益の8割位削られますね、給油代行カード価格だと。バカにしてます。
しかもそれの最も嫌なところは、給油したスタンドでは値段が決められないという信じられないシステムにあります。
発券店が決めるのです、給油価格を。給油しないのに。
ぶっちゃけ給油したくないでしょ、給油しても儲からないし、何か態度悪い客多いし発券店値付けカード。
だから、発券店値付けカードでの給油拒否するスタンドもじわじわ増えてきて、ちょっとした問題になっている様です。いいぞもっとやれ。
なんでこれを放置してきたかというと、まあまた発券店値付けカードを導入して積極的に発券してきたのが元売な訳ですよ。
そりゃもう発券すれば発券しただけ顧客紹介料が給油する度に延々と入ってくる訳ですからね、ウハウハですよ。これはマルチといっても過言ではない。
元売主導の元、給油するスタンドをないがしろにして安い価格を武器に発券店値付けカードをガンガン発券していきます。その数はまだまだ増え続けています。安いですからね。そりゃ食いつきますね。
でも離島なんかでは給油手数料を入れても赤字になる所もある程です。まずそれがおかしい。そんな価格で給油させんなや。
ですから発券店値付けカード給油拒否運動はこれからももっと増えていくといいなと思っています。会社に持たされてる方がほとんどだとは思いますが、FCだのAMSだのBUSINESSだの、そういうカードで給油してらっしゃる方はスタンドにとってはまさにどうでもいいです。居なくても全く困りません。むしろ来ない方がスタンドとしては有り難いです。
でもたまにそういうカードでいいお客さん居ると儲からなくても「またどうぞ」って気持ちになるので、まあ安くてスタンドにとっては利益にならん、って事だけ分かって頂ければ幸いです。給油拒否されても怒らないでください。仕方ないレベルなんで。