SS存続へ検討開始
群馬県で全国に先駆けて「SS過疎地フォーラム」を立ち上げた。
群馬県はSSが3ヶ所以下の「SS過疎地」市町村が7町村もあるそうです。
あーでも全国で250市町村くらいあるっつってたから47都道府県で割ると平均よりちょい上くらいか、そんなもんか。
「地域から一度SSが無くなってしまうと、再開には多額の設備投資に加え、許認可の取り直し、運営を行う為の有資格者の確保など時間と労力が必要となることから、行政コストを抑える観点からも、将来を見据えた計画的な対策を早期に策定することが重要である」
そうですね、それ全部我々が文句も言わずやってた事ですけどね。いや文句は言ってたか。
市町村でSSが減っているのにも気付かない方々は多いらしいです、都市部の安いSSで通勤・通学時に給油するから。んでガソリン・灯油はあって当たり前と考えてる人が多いと。
あって当たり前ってそれもう生活必需品に近いんだから、じゃもう市町村で1軒でいいから行政で運営して備蓄しておけばいいじゃん、と思いません?
多分出来ないだろうけどな!素人がガソリンスタンド運営しても9割方維持できなくて数年で赤字が山の様になるだろうけどな!あっでも税金で補填できるか市町村運営なら。いけるじゃないか。ジャブジャブ毎年補填しまくれば素人でも運営出来るぞ、やったね。
いやあ行政でやってくれるなら希望が見えてきたなあ、震災とかあっても備蓄しておいてくれてるのを分けてくれるんでしょう?そうだな、一世帯あたり40リッターもあればとりあえずは充分だから、うちの市だと4万世帯くらいで160万リットル、1600キロリットルか。うんうん。頑張れ市町村。
ちなみにうちのスタンドの地下タンクガソリン容量は10キロリットルです。でかいとこでもせいぜい100とか200キロリットルでしょう。
現実的に考えて頑張って200キロリットルのガソリンタンク埋めたとして、一世帯あたり8分の1の5リットルか。
詰 ん だ 。
我々小規模零細SSはですね、特に高齢者が頑張ってやってるSSはですね、出来れば早いとこ辞めさせて頂きたいのです。
だって普通に働きに行ったほうが安定してるし休みはあるし、保証もあるとか最高じゃないですか。
ぼくなんて年間労働時間4000時間超ですよ、丸一日の休みなんて正月くらいですよ。それが終わったらまた次の休みは一年後ですよ。労働基準法なにそれですよ、なのにワーキングプア寸前ですよ、はっ(自嘲)
まあそれはうちだけに限ったことでなく、小規模零細家族経営SSはどこも似たりよったりだと思います。思いたい。
それでも赤字ギリギリなんです、いや正直に言います、赤字の方が勝率高いですこの数年。
我々が言いたいのは、それだけ頑張れる覚悟があんのか行政、ってことです。
休み無しで人数少なくて売上も少なくて、それでもやれんのかって話です。ぶっちゃけ我々はもうごめんです。未来がなさすぎる。
それなのに続けてきたのは、「ここにスタンドがあって良かった」と思ってくれるお客さんが居るからです。きっとうちだけじゃなく、厳しい経営を強いられながらもなんとかやっている零細SSは多かれ少なかれそういった思いがあると思います。
「私の使命は理解している。だが赤字では苦しい。」
九州のあるSS所長の言葉ですが、これに尽きます。
続けたいんですよ。続けたいに決まってるじゃないですか。でも生活があるんです。続ければ生活が壊れてしまう危険性があります。
ギャンブルを続けて生活が破綻するなら分かりますよ。昼も夜もなく真っ当に働き続けて、なんで生活が破綻しなきゃならないんですか。おかしいでしょう。
だのに、多くの家族経営SSはそれをやってるんですよ。大手の方が仕入れが安い、だから値段も高い高いと文句を言われ、それでも。
だから、それを分かってほしい。分かってもらったところでSSが増えるわけではないし、閉店したところはもう再開しないけれども、分かってくれるだけで我々は満足なのだから。