ガソリンスタンド(東北)

東北地方のガソリンスタンドで働いています。あまり面白さを追求しない様努めます。

塗装工事入ります。

f:id:k-satasu:20170904121134j:plain

本日から2日間、SSの塗装工事をする事になります。

2日で終わる(小さな)規模は珍しいとか。

言わないで欲しかった。

さて、この塗装代金は元売が持ってくれます。

我々はびた一文出しません。絶対出さんぞ。

何故なら元売がまともに我々に還元するのなんてこれ位だからです。しかも5年に1度だし。その上今回なんか7年待たされたし。

震災があったからとか何とか言われて延ばし延ばしになっておりました。いやまあそんなのはどうでもいいんだが。
いつまで続くか分からない店だし。

ちなみに元売または元売の寵愛を受ける特約店におんぶにだっこだと骨の髄までしゃぶられてポイされます。気を付けよう、甘い言葉と元売、特約店。

具体的には全て特約店から燃料油を仕入れると、うちの場合年間500万程度の損害が出ます。損害は言いすぎか、500万利益が飛びます。

他のスタンドはきっとうちの少なくとも3倍、多ければ10倍以上の燃料油を販売しているでしょうから、飛ぶ利益は半端じゃないです。

それがブランド料と呼ばれるいわゆるピンはねですね、あくどいったらありゃしない。そしてハネられる店が数万店ある訳です。これは笑いが止まらない。

こういった業態は昔からあって、まずはブランド料を加算した金額で販売店に卸します。

そして、販売量によって、後から値引きをするのです。我々の業界では事後調整と呼んでいます。

ですが、その事後調整額というものは販売店には知らされません。請求の段階になって初めて分かります。

つまるところ、我々は売っている燃料油の正確な仕入れ値が分からずに販売しているのです。なんだそれは。

先月はこれ位値引きされたから、今月も同じ位だろうと考えて安売りしてたら値引きされなくて大赤字、なんてことも普通にあります。こわ。

まあこれは完全に元売の為の制度ですね、潰れてほしいとこには事後調整なしにして、残ってほしいとこにはたんまり事後調整する。それが堂々とまかり通るのがこの業界の腐ったところですね。

ただ数十年まかり通ったこの事後調整、JXTGが誕生したことによって一旦は落ち着いています。この先は分かりませんが、今現在はとりあえず、無しという方向で進んでおります。

快挙といってもいいのですが、これが他の業界の正常なんだよなあと思うと悲しくなりますね。